【抜歯ではなく、なぜ神経を抜くのか】
こんにちは☆
みなさんは、神経を抜く治療をされたことはありますか?
聞いたことはあるけど、歯を抜くのとは何が違うのかいまいちわからなかったりしますよね。
本日はなぜ歯を抜くのではく、神経を抜くのかについて書いていきたいと思います。
◎歯の神経を抜くのはどういう症状の時か?
①強い自発痛がある(何もしなくても強い痛みがある時)
●化膿性炎
→細菌感染が起きて化膿することで炎症となり、自発痛を引き起こします。
細菌が肝炎していくことで起きる歯髄炎が代表的となっています。化膿性歯髄炎になると自発痛が強くなることがあり、痛みを取るために神経を抜かなければなりません。
歯髄へ化膿性炎を引き起こす大きな原因は虫歯です。虫歯が進行すると歯髄へ炎症を起こし神経を抜かななければいけなくなります。
●知覚過敏症
→知覚過敏は冷刺激を主に感じ取り、痛みとして神経がとらえます。
これは歯の神経が痛みしか受容しないので外からの刺激は全て痛みとして認識しているからです。知覚過敏は冷たいものが当たっている間しか痛みを感じません。
ですが、進行していくと常に痛みを発生することがあります。
なぜかというと、口の中の唾液や呼吸をするだけでも痛みとして認識してしまうからです。
②内部呼吸が起きている
内部吸収とは、歯の内部が何らかの原因によって呼吸され空洞ができてしまうことです。現段階で内部吸収のメカニズムは分かっていませんが、内部吸収の進行を止める方法で神経を抜くことが有効的ということがわかっています。
◎歯の神経を抜けば痛みは治るのか?
歯の神経を抜けば痛みはなくなります。
神経は歯から脳まで繋がっています。神経を抜く時、脳へつながっている神経まで抜くことはできず、実際には「歯の中で神経を切り取る」というのが正しいです。
神経を抜いたにも関わらず痛みがある人は、神経が根元から切られておらず、少量が歯の中に残っている「残髄」である可能性が高いです。
残髄の場合はもう一度神経を抜く処置をすれば確実に神経を取り除けます。
◎歯を抜くのと神経を抜くことの違い
①自分の歯を守ることができる。
②顎の骨が吸収されない
③周囲の歯が移動しない
④どんな患者さんにも適用できる
◎神経を抜いた後は?
神経を抜くと、歯の神経が入っている空間が空になります。
空間の中は、人体と同じ体温で口の中と同じ湿度で保たれています。
この湿度と温度は細菌が繁殖しやすい環境でもあるので、細菌感染すると増殖する原因にもなります。
そのため、この空間を歯科材料で埋めます。
結果、空間を埋めることで、神経があった時と同じように空間の中を無菌状態にできます。
◎被せ物
歯の神経を抜くときは歯の頭の部分を削ってしまうので、被せ物を作っていきます。
保険診療で作る金属か、自費診療で作る白い被せ物から選べます。
また、神経を抜く治療をしてから被せ物ができるまで、大体1ヶ月ほどとなっています。
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