【知覚過敏のメカニズム】
みなさん、こんにちは☆
ホワイトニングサロン福岡博多店です。
本日は、知覚過敏についてです。
知覚過敏とは、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、甘いもの
風に当たった時などに歯に感じる一過性の痛みで、
特に虫歯の神経の炎症などの病変がない場合にみられる症状をいいます。
歯の最表層にあるエナメル質は削っても痛みを感じることはありません。
象牙質は、その内部にあり、根部では、エナメル質がなく全層が象牙質で出来ています。
象牙質は、器具で擦ったり、冷たいものや厚いもの等に触れると、
その刺激は内部の神経に伝達されて痛みを感じるようになります。
つまり、象牙質はエナメル質に覆われているので
こうした痛みを感じることもありません。
しかし、極端に冷たいものなどではエナメル質の上からでも温度が伝わり
歯が痛みを感じることもあります。
また、様々な理由で象牙質が露出すると、
刺激が神経に伝達されやすくなり知覚過敏が生じる様になります。。
象牙質が内部の神経にまで刺激を伝えるのは
象牙質の中にある無数の小さな管状の構造物があることによります。
この小さな空洞は加齢などにより少しずつ塞がっていることもあります。
この様な場合には、知覚過敏はおきません。
なので、象牙質が露出していると必ず知覚過敏が起きるということではないのです。
知覚過敏の治療には3つの方法があります。
1.再石灰化を促す
知覚過敏は、軽度なものでは時間が経過すると自然に消滅することもよくあります。
これは、象牙質の露出部において、唾液や歯磨き剤からの再石灰化成分によって
象牙質の繊細な空洞が封鎖されるからだと考えられます。
知覚過敏の改善にも歯磨きはとても重要です!!
2.歯の神経の興奮を抑える
知覚過敏は歯の神経が刺激を受けて、痛いという信号を中枢に送ることで痛いと感じます。
この神経の信号を送らせない様にする、つまり神経を興奮させないという治療法もあります。
歯の神経の周囲をカリウムイオンが多く取り巻いていると神経の細胞が興奮しにくくなるということを利用したものです。
実際には、歯磨き粉に硝酸カリウムという成分を含ませ、継続して使うことで
知覚過敏の改善効果があることが確かめられています。
3.象牙質の露出部分内部の空洞を封鎖する
露出した象牙質の内部の小さな空洞を、歯と同じ様な成分の結晶や
その他の様々な物質で封鎖することで、歯の神経への刺激の伝達が遮断されて
知覚過敏をなくすことができます。
そのための材料を歯科医院で塗布する方法などがあります。
知覚過敏の予防は確実な方法はありません。
ただ、健康な歯肉でも加齢によってある程度肉が退縮することは避けられません。
歯の根部の象牙質の露出を防ぐには、歯周病の予防に努めること、
歯肉の退縮が進行しやすい様な歯磨きをしないことです!
また、プラークが付着した状態が長く続けば、
歯の表面が酸により溶けて知覚過敏が起きやすくなります。
この場合は、虫歯にも進行しやすくなります。
以上のことから、歯周病と虫歯の予防が知覚過敏にもつながることは明らかです。
自分では知覚過敏であるのか、むし歯などによる痛みであるのかは分かりにくいので
早めに歯科医院で受診することをおすすめします。
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